« 父ちゃんは今日も元気 | トップページ | 介護保険課からの通知 »

2007/02/15

人が落語に求めるものは(加筆訂正あり)

笑うことで人は自律神経などが安定し、穏やかになり、しかも身体も脳も活性化するらしい。時々おっちゃんの独り言にもコメントを寄せてくれるカニさんが、2月1日号の「サライ」が落語特集である事を知らせてくれた。
持つべきものは、良き友である(カニさん、ありがとう!)

10日(土)遅番出勤前に職場の近くの書店に行き、棚を見たが見当たらないので、店員さんに尋ねてみると、既に売り切れてしまったとの事でがっくり。そして今日(11日)午後から練馬の書店を回るも売り切れ、休み、売り切れ・・・。売り切れてしまった店で取次店に在庫が有れば取り寄せ出来るとの事だったので、それ以上尋ね歩くのもカッタルイし、在庫確認してもらうことにした。

何故だか突然、カツ丼が食べたくなり、スーパーマーケットでカツ丼と、夕食用に野沢菜のお焼き&惣菜パンを買って帰宅、テレビを点けると「六代目柳家小さん」の紺屋高尾という人情噺が始まるところだった。五代目柳家小さんの息子で、以前は柳家三語楼を名乗っていたが、五代目が亡くなり、息子の三語楼が「六代目柳家小さん」を襲名し、現在襲名披露中である。因みに六代目の息子も噺家で、今売り出し中の柳家花緑だ。(ここまで2/11に下書き)

紺屋(こうや、こんや)高尾という噺は人情噺だと書いたが、江戸・吉原の遊女、高尾太夫の美しい姿を見た紺屋(藍染)職人の久蔵という男、一度で良いからあんな綺麗な人と話がしてみたいと夢みたいな事を考えた。とうとう恋患いで寝込んでしまった。高尾太夫に会うためには十両という金が必要だと言われたが、しがない紺屋職人の久蔵が蓄えられる金は、年に三両!しかし久蔵は三年間頑張って、九両(くりょうと表現していた)の金を貯め、親方と出入りの医者の助力により、九両の金を十両にしてもらい、着物や履物を借りて吉原に行き、流山のお大尽の息子と偽って、目出度く高尾太夫に会えたが、次はいつ来てくれるのか?との問に、お大尽の息子と言うのは嘘で、自分は紺屋職人の久蔵だと打ち明ける。一年に蓄えられる金は精一杯働いて三両、花魁に会う為には又三年間、一生懸命働き十両貯めてからでなくては来られないと言うと、花魁は目を閉じて、じっと久蔵の話を聞いていたが、大名の遊び道具などと世間では言われている自分の事を、こんなにも思ってくれる人が居たのかと・・・。そして久蔵に、来年の三月十五日になれば、年季が明けるので、あなたの所へ嫁に行くから待っていて欲しいと言う・・・。
それを聞いた久蔵は天にも昇る氣持ちで、来年の三月十五日には高尾太夫が嫁に来ると、大喜びで周囲に話をするが、勿論誰も信じない。とうとう本名の久蔵とは呼ばれず、「三月十五日」と云うあだ名まで頂戴してしまうが・・・。
はたして三月十五日の朝、紺屋の店の前にカゴが一丁止まり、町女房の格好に姿を変えた高尾太夫が約束通り、久蔵の元に嫁に来たという噺である。

演者により夫々のバージョンがあり、三月十五日を二月十五日としている演者もあるし、久蔵をもっと間抜けな感じに演じているバージョンもある。聞き比べなども一層落語を楽しい物にしてくれるだろう。この日テレビで聴いた「六代目柳家小さん」の紺屋高尾は実に良い出来映えだった。これからも機会が有れば是非また聴いてみたい噺家である。

人が落語に求めるものは、『笑いと人情』なのであろう。これは人間が人間らしく生きて行く上で必要不可欠の要素なのだと、改めて思ったしだいである。だからこそ落語は廃れず、落語特集号の「サライ」は売り切れたのであろう。

2月9日にカニさんからメールを貰い、翌日から探し始めた2月1日号の「サライ」、あちこちの書店で売り切れていて、取り寄せを依頼して来たのだが、今日取り寄せを頼んでおいた書店から取次店にも在庫が無かったと連絡を受けた(更にがっくり・・・)。仕事帰りにも書店で尋ねてみたが、ここでも売り切れていた。
そして父がお世話になっている老健に行く途中に小さな書店が有ったのを思い出し、ダメ元で尋ねてみたら、なんと一冊だけ残っていた。しかも付録にCDが付いていた。「やかん」(三遊亭金馬)、「長屋の花見」(先代柳家小さん)「ひとり酒盛り」(笑福亭松鶴)、『般若心経』読経、松原哲明(龍源寺住職)ほか、豪華版である。本当に幸運だった。
今日はもう一つ幸運があったが、ページを改めて書くことにします。

2007/2/14  23:45’
今日も読んでくれてありがとう! 感謝を込めて おっちゃん拝

|

« 父ちゃんは今日も元気 | トップページ | 介護保険課からの通知 »

コメント

おっちゃん、こんにちは!
"サライ"有ってよかったですね。
こんなに一生懸命になって、そして喜んでもらえてよかったです。
"サライ"の特集を知ったのは偶然でしたが、また何か有ったらお知らせをしたいです。

投稿: かに | 2007/02/16 21:07

カニさん おばんです。
落語や音楽や書籍等は私の人生にとって無くてはならない、栄養素なのでしょう。小さな書店に残っていた「サライ」を見つけた時は本当に嬉しかったです。
ありがとう!

投稿: 高木のおっちゃん | 2007/02/16 23:46

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38302/13875808

この記事へのトラックバック一覧です: 人が落語に求めるものは(加筆訂正あり):

« 父ちゃんは今日も元気 | トップページ | 介護保険課からの通知 »