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2005/10/28

蒼穹の昴を読んで

浅田次郎著 蒼穹の昴 上・下
__2005
今日、浅田次郎著 蒼穹の昴 上・下巻を読了した。まさに大作である。文庫になった第二巻は既に読んでいたが、思い掛けずブックオフの105円コーナーに単行本上下巻が売られていたので買った事は既に記事にした通りだ。清国が西欧各国(日本も含む)の不当な蹂躙を受け、清朝が瓦解する直前の様子をこの小説は描き出している。中国は隣国ではあるが私は殆ど新聞やテレビで報道される以外のその姿も歴史も知らなかったしそれは今でも変わらないが、その歴史を今知りたいと思うようになった。日本が長い間、模範としてきた国であり、その時々に支配者の系譜も異なる事はわが日本とて同じではあるが、国土の広大さも民族の多さも日本とは比べ物にならない規模の国だ。浅田次郎氏はこの物語を書きたかったから小説家になったと或る著書の中で言って居られた。浅学非才の私には読後感をうまく記事に出来ないでいる。しかし敢えて言えばこの小説はそのタイトルの様に壮大であり、星空に自らの指針として昴の星を捜し求め、自らの手で浄身した若き宦官、李春雲(春児チュンル)の如く、人間が生きて行く上に於いて何を指針となすべきか問うているような氣がするのである。人とは何か、信とは何か、国家とは何か、私はこの本に出会えた事を今、有難く嬉しく思っている。
私は生きて行くのも放り出してしまいたくなった時期が暫らく続いた。この数年の中に妹を失い、弟を失い、母をも失い、自らも心身の失調を来たし、そして職も失って生きて行くのが本当に辛かったし、何度かもう終わりにしようと思った事も有った。
しかしその都度「生きよ!」と励まされながら今日を生きている。これが私の天命なのだろう。この後も私は自らを空しくして、今迄に皆様から頂いてきたご恩に報じて生きて行きたいと、この物語を読んで改めてそう思った。私はこの物語を皆さんにも読んで頂きたいと願う。浅田次郎氏が日本が誇るべき作家であることを改めて認識した「蒼穹の昴」である。
今日も読んでくれてありがとう! 感謝を込めて おっちゃん拝

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コメント

私も以前、「蒼穹の昴」を読みました。引き込まれて一気に読んだ記憶があります。
魂を奮い立たせてくれるような感動をもらいました。いい本ですね。

投稿: dan | 2005/10/29 17:09

danさん こんばんは&ありがとう!
danさんも読んでおられましたか。
最初は少しずつ読んでいたのですが、
途中から引き込まれたかの様に一氣に読みました。
読んでは考え、読んでは考えしながら、
最後は涙でぐちゃぐちゃになって読了しました。

danさんの言われる如く
「魂を奮い立たせてくれるような」感動で溢れました。
この感動を一人でも多くの方に味わって頂きたいと思っています。

投稿: 高木のおっちゃん | 2005/10/29 19:54

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