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2005/05/11

砕かれたのは街じゃないのさ

やあ、酋長だよ。今は5/11の午前3時前だ。(全くこんな時間まで何をやってるんだか)おっちゃんが注文してくれたローレンス・ブロックの「砕かれた街」の下巻が届いたのは昨日。それから俺はずーっとベッドでその文庫本を読んでいた。小説は大抵ベッドで寝転んで読んでいるんだ。本当に悪い癖さ。途中2,3時間ずつ2回ほど眠った。最近ではまた纏まって眠れなくなって来ているんだ。良い兆候じゃぁないね。またカウンセリングとか薬が必要なのかもな。今回は上巻の時みたいに一字一句読んでいた訳じゃぁなく、かなり飛ばして読んだんだ。読まなくても構わない(と思った)部分があったんだよ。今までこんな風に飛ばして本を読んだ事は殆どなかったにも拘らずね。この「砕かれた街」は文庫の上、下巻にしてそれぞれが400ページほどの大作だけど、俺はすこし冗漫な氣がしたね。9.11の貿易センタービルのテロで息子と娘夫婦を一瞬にして失い、その後、悲嘆にくれた女房も薬を飲んで自殺してしまって、独りぼっちになった老人が(老人と言うより一人の男)次々に殺人を犯してゆくストーリーだ。だけどあんなに話を膨らませる必要があったんだろうか?それだけあのテロの衝撃が大きかったって事なんだろうと思うけど…。俺には最初の頃のマット・スカダーシリーズの方が優れている様に感じたね。テーマが違うとしてもさ。一瞬にして予測もしない事で家族や愛する人を奪われる理不尽に説明のしようのない大きな怒りや途轍もない喪失感が伴うだろうことは俺にも容易に想像が出来る。その男は別に氣が狂ったわけじゃぁないのさ。氣が狂ったほうがマシだったろうけどね。(それは酋長にも言えることだけどさ)生きてその悲しみに耐えて行かなけりゃならないのは地獄だぜ。似たような後姿に駆け寄ってみたら人違いだったり、何かにつけて思い出しては自分はこうして生きているのに、何故だって自分を責め続けるのさ。

あのテロの後、どれだけの人が心に傷を負ってしまったのか?恐らく今でもその傷は癒えてはいないだろう。まさか飛行機を乗っ取ってビルに突っ込んで来るなんて、計画した奴ら以外の一体誰に想像出来ただろうか?ビルが溶けて崩れ落ちるなんて?。アメリカ人が考えているほど、アメリカは世界中の人から愛されちゃぁいないって事をアメリカ自身はあの時まで認識出来ていなかったのさ。それとも愛されないのは愛さない奴が悪いとでも言うのかい?
「砕かれた街」の事を話す積りが脱線しかかってるようだな。何か事が起こると、それを外部のせいにするのは政治家がよくやる手段だよな。つい最近じゃぁ中国の日本排斥デモがいい例さ。何かって言うと過去の問題を持ち出して、目をそっちに向けたがる。小泉首相も相変わらず付け入られるネタを作り続けて、自分達の不手際を他の要因になすり付けようとする、狡猾な野郎達に○○を握られ続けてる。これってバカな事だろう?小泉純一郎も変な奴さ。ブッシュだってそうだろう?自分達は持っている核兵器を他所の国が持っていると嘘の報告までして戦争を始めやがった。結局地獄の戦争を強いられるのはその辺にいる青年たちぜ。おふくろさんが幾ら泣いたって、死んだ息子は帰って来ないし、もぎれちまった腕や足は生えて来ないんだよ。ホクホクしているのは軍需産業や軍にガソリンを供給している奴ら(そりゃぁ立派なビジネスマン)ってわけだ。おっとまた忘れるところだったよ、「砕かれた街」の話だったよな。砕かれたのは街だけじゃないって話さ。街を作ったのは人間さ、その街に住み、その街の職場に通っていたのも人間だよな。つまり砕かれたのは人間の尊厳そのものなのさ!殺人鬼になった老人も、飛行機を乗っ取って貿易センターに突っ込んだ奴も、人間の尊厳を砕かれちまったからなのさ。事実とフィクションがごっちゃになっちまったかも知れないけど、
そうだろうローレンス・ブロックさんよ!
あんたが言いたかった事はそういう事だと酋長は思ったんだよ。
じゃぁ、またお目にかかるぜ!

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コメント

やあ、酋長だよ!
この記事を書いた後、すごく後味の悪いものを感じてるんだよ。
何故ってかい?う~ん、はっきりとは分らない何だかモヤモヤした物を引っ張り出しちまったみたいなんだ。
だからって「砕かれた街」が詰まらないなんて言うんじゃないんだぜ。
いつもなら考えずに済む事を考えさせられちまった忌々しさみたいな物を感じてるんだよ。
おっちゃんから「深入りすると身がもたないぞ」って言われちまったよ。
じゃぁ又、お目に掛かるぜ!

投稿: 高木のおっちゃん | 2005/05/11 23:02

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