« この一曲、この一枚 | トップページ | 花ひらく »

2005/04/26

橘高薫風さん追悼

橘高薫風川柳句集
2005
一昨日より「橘高薫風川柳句集」を読んでいた。お名前は存じていて句集も入手し読んでいた矢先に今日の朝刊に氏の訃報が掲載されていた。
その訃報に曰く、
橘高薫風さん(きつたか・くんぷう=川柳塔社名誉主幹、全日本川柳協会常務理事、本名薫=かおる)24日、呼吸不全で死亡、78歳。麻生路郎に師事。80年から05年2月まで朝日新聞大阪版「朝日なにわ柳壇」の選者を務めた。

「カナリヤもいてアパートの新所帯」乱れ髪より
「産声のはっしはっしと聞こえける」檸檬より
「眼鏡屋は鰯雲ほど並べたり」肉眼より
「海鳴りへ標本室の貝の耳」愛染より
「風神の袋から出た春の風」花径より
これは極々一部に過ぎないが、橘高氏の句を挙げてみた。

お名前を知ったのは田辺聖子氏の「道頓堀の雨に別れていらいなり」を10年ほど前、入院中にOさんが差し入れてくれ、その中に橘高薫風氏のお名前と句があった。田辺聖子氏の「道頓堀の雨に別れていらいなり」は私へ川柳に親しむきっかけを与えてくれた本である。私が子供の頃、父もよく狂句などを口にしていたが余りに馬鹿馬鹿しい句であったため狂句には馴染めなかったが、川柳にはその後、岩波の俳風柳樽などを読むうち面白くなり出して、自分でも駄句をひねるようになったのであるが、「道頓堀の雨に別れていらいなり」は私と川柳を決定的に結び付けてくれたのである。

「猫よ猫お前もつつじ見に来たか」
2005


とちの花初めて見るがかれんなり
見下ろせば父のつむりに薄いしみ
つつじ見て嬉そうなる父の目よ
公園の名をまた老婆聞き返し
父と居て今日は感じぬ寂寥感
車椅子押し居てこれが母ならば
見送れば父は車上の人となり

ラディッシュの赤が効いてる夕の膳
じゃが芋の煮崩れ飯にかけて食い
春キャベツ薄い緑で柔らかい
鍋肌におどろく玉子跳ね上がり

駄句を並べてみました。
今日も読んでくれてありがとう!     おっちゃん拝

|

« この一曲、この一枚 | トップページ | 花ひらく »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38302/3868131

この記事へのトラックバック一覧です: 橘高薫風さん追悼:

« この一曲、この一枚 | トップページ | 花ひらく »